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2017年10月1日(最終更新日2017年10月01日):

競泳

上田染谷丘2地区合同女子800メートルリレー実力2校に大差1ラップ遅れも完泳。小林萌笑選手(野沢北)東信女子バタフライ100メートル2着自己ベスト1分07秒61、200メートル勝利。矢沢美嶺選手(須坂)高校北信初優勝、女子自由形長距離2冠。長野工マッチレース800メートルリレー制し北信男子学校対抗勝利――東信・北信高校総体水泳6月18日

平成29年度高校総体地区大会水泳は6月18日、長野東高校プール(公認50m)で東信と北信がそれぞれ行われた。両地区を束ねて実施した女子800メートルリレーは中央レーンに上田染谷丘、その両側に佐久長聖と長野日大が並ぶスタートリスト。上田染谷丘は4人中2人がシーズン初の200メートルで、第3泳者550メートルのターンに到達する前に佐久長聖に抜かれるなど両校に後半1ラップ100メートル以上の大差をつけられたが上田東と最後まで競り合い4校中4着で泳ぎ切った。東信女子のバタフライは小林萌笑選手(野沢北1年)が屋外プールながら100メートルで1分07秒61の自己ベストをマークして2位。200メートルで勝利した。北信女子の自由形長距離は矢沢美嶺選手(須坂2年)が400・800メートルの両種目で地区2冠を達成した。須坂は5選手計8個優勝の大躍進。最終種目の北信男子800メートルリレーは長野日大と長野工が総合得点同点で迎える盛り上がりの中、先頭が何度も入れ替わるマッチレースを展開。長野工がアンカー石坂岳斗選手(3年)で逆転して北信男子学校対抗勝利を果たした。 (リザルト)

 

上田染谷丘4人チーム今ある力。最高の思い出のために――東信女子800メートルリレー

 

 

残酷な光景が浮かんでくるようなスタートリストになった。東信3校と北信1校を合同レースで実施した女子800メートルリレーは中央から1レーン寄りに上田染谷丘、佐久長聖、上田東。反対側に長野日大となった。順に3レーンから上田東、佐久長聖、上田染谷丘。1つ置いて7レーンに長野日大でスタートした。個々の選手の実力から佐久長聖と長野日大の争いになることは明白で、その真ん中で上田染谷丘が1ラップ100メートル、トラックで言えば周回遅れにされないかが焦点だった。

 

最初からそういう展開になった。しかし上田染谷丘は上田東に対して善戦し、前半最大で3泳身ぐらいにリードを広げた。第2泳者350メートルのターンでは先頭グループとすでに50メートル差がついていた。残り450メートル、あと50メートル詰められるのは確実になった。はたして第3泳者の前半で後方から迫ってくる気配があった。550メートルのターンに達する前に第3泳者後半の佐久長聖に抜かれ、第4泳者に引き継いだ後の650メートル手前でラスト50メートルの長野日大アンカーにも抜かれた。この時点で上田東にはまだリード。レースは残り1ラップ、逃げ切れるかにも見られたがラスト25メートルを切って捕まり、結局4校中4着。11分23秒28の東信3位でフィニッシュした。

 

プールから上がってきたアンカー岩崎宏那選手(1年)を迎えたメンバーはむしろ明るく笑顔いっぱいだった。女子800メートルリレーは今年からの実施。400メートルメドレーリレー出場は断念したが、800リレーは上田染谷丘にとって思い出づくりだったという。「北信越に行けると思って800にしたんですけど北信越に(女子の)800リレーはないという事実をあとで知りました」と第3泳者竹田美希主将(3年)。「水泳は個人競技なんですけど、みんなで頑張れればいいかな」(同)。第2泳者中村花菜美選手(2年)も「4人そろったからね」

 

ライバルは上田東と思って臨んだ。先にあった自由形の400メートルリレーも接戦になったが1秒01差で敗れていた。800メートルリレーの条件はもっとつらかった。竹田主将と岩崎選手は今季初の200メートル。両側を対向する速いチームが造波する波で泳ぎを乱される回数も倍増し、この点では壁側から返す波の影響を受けない3レーンの上田東がわずかながら有利といえた。

 

チームキャップがなくスイムウエアも各選手まちまち。それでも上田染谷丘のチームワークに見劣りはなかった。中村咲花選手(3年)のキャップには「超反応 Best Reaction Time」の文字。「スイマー常用漢字」シリーズで、大手インターネットショッピングモールでは税込み800円。第1泳者にふさわしくキャップの文字に負けない飛び出しでライバル校にリードした。中村花菜美選手は「3、4泳の二人が200を泳ぐのがまだ初めてなので、二人が頑張れるような泳ぎができたらと思いました。佐久長聖のことは正直なんにも考えてなくて、(上田)東といい勝負をやろうと思い、なるべく後ろの人が楽に泳げるようにしようと思いました」。550メートル手前で抜かれた竹田主将は「何も考えてなくて、『やばい、東かな』と思ったら佐久長聖だった。長野日大は見えなくて必死でした」。長丁場の200メートルも泳いでみたらあっという間だったという。1年生の岩崎選手は「自分は受験が終わって泳ぎ始めなので、(長野日大に)抜かれたな、と見ながらも終わらせると思ってやりました」。ラスト25メートルで力尽きたがチームは800メートルをゴールすることができた。そのキャップには「水泳部 夏の思い出 逆パンダ」の文字。「あるあるスイム川柳」シリーズで、これも大手モールで税込み800円。

 

第1泳者中村咲花選手

 

第2泳者中村花菜美選手

 

第3泳者竹田選手

 

アンカー岩崎選手

 

100パーセント頑張れたかどうかで中村咲花選手は「半々かな。でも思い出に残りそう。リレーは4人いないと組めないので」。竹田主将も「このメンバーで最初で最後だから」と付け加えた。行きたいと願った北信越はなくても県大会のリレー出場に何も問題はなかった。

 

左から中村咲花選手、中村花菜美選手、竹田選手、岩崎選手

 

小林萌笑選手(野沢北1年)泳ぎ改良「進んでいる感じ」。気持ち前へ「絶対1位を」――東信女子100・200メートルバタフライ

 

 

屋外長水路で自己ベストを出してきた。100メートルの小林選手は5月下旬のアクアウイング記録会屋内長水路で1分08秒57をマークして昨年の記録を上回っていたが、それをさらに0.96秒更新した。200メートルはずっと勝てていなかったという井上妃菜選手(佐久長聖2年)に勝利して優勝したが、内容は2着の100メートルの方がさらに良かった。「外のプールでもすごくいい感じだと思います。いつも後半詰まっちゃうところがあるんですけど、後半楽に泳げたと思います。最近調子が良かったので自信を持って泳げたかなと思います」。練習でもタイムが出ていて手応えはつかんでいた。

 

100メートル後半の小林選手

 

改善できた部分があった。「いつもは手を入水したあと腰が下がってすごく沈んじゃうんですけど、なるべく浮かせて泳ぐ感じがしました。いつもより腰を上げられてスムーズに泳げたと思います。進んでいる感じがありました」。BMS小諸で塩川祐介コーチのもと改良に取り組んできた。200メートルが中心で、野沢中の昨年はこの種目で北信越に進出した。「自己ベストではなかったですが、前半をしっかり飛ばして入れたので良かったと思います。去年とかよりはたくさん泳ぎ込んできましたが全然疲れてなくて、きのうは練習もなくて良い調整ができました。きょうの200は絶対1位をとりたいと思ったのでそれを目標に練習してきました」。前半積極的に行って100メートルのターンから離せた200メートルの展開は会心と言ってよかった。100メートルも1分8秒を切ることが目標だったので、これを大きく上回れたのは地区大会としては大きな成果。「外でこのタイムが出たので良かったと思いました」と話した。

 

昨年の北信越中学は「めっちゃ微妙でした。良くもなく悪くもなく。(全国出場のためには)体力もそうなんですが、メンタルももうちょっと強くなれればと思います」。その点でもこの日の200メートルは「絶対1位を」の気持ちが前に出せて悪くなかった。インターハイ標準記録か北信越3位にはまだタイムで隔たりがある。「今年は全然狙ってなくて、高3までにインターハイを狙える位置につけたいと思います」と目標を明確にしている。

 

矢沢美嶺選手(須坂2年)ほっこり笑顔みそラーメン。須坂躍進、水泳部の中の水泳部へ――北信女子400・800メートル自由形

 

 

今大会、須坂は5選手計8個の優勝で学校対抗も男子が3位、女子が4位となった。男子リレーも県大会進出を決め、一気に存在感を増した。篠ノ井、中野西などの前任校で力のある選手を育てていた内山博幸監督が今年度異動してきた。1年生がどっと増え、ナガデン中野で南宮中の昨年北信越に進出した金子竜大選手、池田葉和選手などが加わり両選手とも男子平泳ぎ、女子自由形短距離で北信2冠。地元ナガデン須坂では墨坂中出身の横山泰良選手が50メートル自由形で優勝した。

 

2年生も伸びてきて、女子800メートル自由形で昨年北信2位だった矢沢選手が400と800で長距離2冠を果たした。中学以前をたどって不確かな記憶ながら「北信優勝はたぶん今年が初めてだと思います。両方ともベストじゃないのでもうちょっと出したかったですが、順位はうれしかったです。今年から先生が替わって外プールで泳ぐ機会が増えたかなと思います。外での練習を結構ちゃんとやり始めたので、それが良かったのかなと思います」と話した。雲が多く時折小雨がぱらつく天候。それでも積極的に入っていくことができた。「外プールの大会だったんですけどいつも(練習で)寒いので、寒さを感じないで普通どおりにできました。持久がつけられなくて(ペースが)落ちてしまい、後半が課題です」と両レースを振り返った。

 

400メートルの矢沢選手

 

冬場はおのおの出身のスイミングクラブに戻すが夏場はまとまって学校の屋外プールでガンガン泳ぐ。内山監督が採ってきたスタイルで、水泳部の中の水泳部をつくってきた。前任校では水温が低いときでも体温低下に備えて子供用ビニールプールにお湯を張って用意し、練習のあとは部員が固まって浸かるなどの対策をとっていた。須坂でもそうした環境を整えていく考えがあるという。今年は5月末から学校プールで泳いだ。「えーっ?と思いました。水道水みたいですごく冷たくて、寒くて上がった人もいますがみんな我慢しました」と矢沢選手。皮膚の外から温められないとなれば、体の内側から温めるしかない。「練習のあとのラーメンがすごくおいしかったです。みそラーメンでした。内山先生はすごくいい先生だとお聞きしていましたし、今まで全然活動していなかったのが、めっちゃ練習が増えました」

 

ナガデン須坂の矢沢選手は附属長野中のおととし400メートル自由形で北信越に進出し、その年の4分45秒が自己ベストだった。それからするとまだピークの水準まで戻せていないが、800メートルは地区大会時点での昨年のタイムを20秒近く上回ってきた。「まず短い距離を縮めないと長距離も速くならないので、それに合わせて持久力をつけられればと思います」と段階を踏んでいく意欲。「全国はまだ遠いです」とは言うけれど、目指せる要素は十分ある。

 

応援真正面対峙。長野工、最終マッチレース逆転勝利――北信男子自由形800メートルリレー

 

 

 

最終種目の男子800メートルリレーを前に会場がどよめいた。このリレーを残した時点の学校対抗得点のアナウンスで北信は長野日大と長野工が同点の135点。マッチレースを制した方が北信を制す、単純明快だれが見てもわかる勝敗の構図となった。プールサイドのテントは図らずも中央付近で1コース側に長野工、8コース側に長野日大が陣取り、両校の応援が真正面で対峙した。

 

勝ちどきは長工サイドから上がった。全員がバンザイ、飛び上がってタッチを交わす選手もいた。5レーンの長野工と6レーンの長野日大が先頭でがっぷり四つのレースは中盤まで抜きつ抜かれつ、500メートルのターンで第3泳者石坂青伊選手(1年)が並び、そのまま頭をぴたりとそろえて進む展開になった。アンカー石坂岳斗選手(3年)への引き継ぎがやや遅れたが、長野工はすぐに追いつくとそのままリードを奪い1秒77差で勝利した。

 

ぴたりと並ぶ第3泳者石坂青伊選手と長野日大・小松泰地選手(手前)

 

プールサイドで平泳ぎの宮澤汰聖選手(3年)は「ここまで日大の39連覇。40連覇を止めようとやってきて、自分のレースより緊張しました。ラストで抜かしてくれたので楽しかった」と声を弾ませた。同じく平泳ぎの渡部竜明選手(2年)は「言葉に表せない。最後の大逆転がすごかった。ここ最近優勝とかがなかったのでうれしかったです。自分は得点源にはなれなかったけど、まずは(今後)頑張ろうかなと思いました」と話した。長野工の学校での合同練習は大会前に行う程度で日常は個々のクラブでの練習が主だが、最大限の団結力を発揮した。泳ぐ選手の名を呼び「上げろ上げろ」「ラストだ頑張れ」などの声を掛け続けた。「自分が入ってきたとき(チームは)弱かった」と3年生の宮澤汰聖選手。「最後に楽しく終われてよかったです」と語った。

 

長野工テントはマッチレース勝利で歓喜

 

上位選手の声

 

竹前亘琉選手(須坂1年)北信男子平泳ぎ200メートル4位・100メートル5位

力はついているとは思いますがベストはもっと速くてそこに届かなかった。ベストコンディションならもっと行っていると思うんですけど(地区大会段階の)内山先生の練習なので疲れがたまっています。乗り越えれば強くなれるので頑張れると思います。(須坂東中で昨年北信越4位)インターハイは狙いたいです。来年もっと上を目指せるようにできればと思います

 

100メートル後半の竹前選手

 

永原彩選手(野沢北1年)東信女子100・200メートル背泳ぎ優勝

外プールではベストでしたが中(短水路)のベストより速く泳ぐことが目標だったので、100メートルはそこまで届かなかったのが悔しいです。200ではもう少しタイムを出したかったです

 

100メートル後半の永原選手

 

倉澤尚吾選手(長野商3年)北信男子50・100メートル自由形2位

調整をかけていなくて1万メートルぐらい泳いだ次の日なのでそんなにスピード感がなかったんですけど、いつもよりは体力が持ったかなと思いました。北信大会なので中学校時代からそのような追い込み方をやっていました。50の後半10メートルくらいは前日の疲れがありましたが全体的にはスムーズに泳ぐことができました。100の前半はけっこう哲也君(優勝の長野日大・林哲也選手)と並んで入ったのでスピードがあったと思いますが、後半は前日の疲れが出たと思います

 

100メートル後半の倉澤選手

 

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