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2015年6月17日(最終更新日2015年06月17日):

ウエイトリフティング

松商学園、過去最大陣容のインターハイへ85㎏級二木真碧選手(2年)7人目の男。女子は加藤優美選手(3年)全国高校女子トライ――6月19日から北信越高校総体ウエイトリフティング

北信越高校総体ウエイトリフティングは6月19日から富山県滑川市で行われる。松商学園は県総体で85㎏級の二木真碧選手(2年)がトータル182㎏。あと3㎏で逃したインターハイ基準記録突破へラストチャンスに臨む。同階級は1年生のアルペンスキー選手、原圭史郎選手もトータル142㎏で北信越をつかみ取った。女子は48㎏級の加藤優美選手(3年)が有力。県総体はトータル72㎏だったが、その後のトレーニングで全国高校女子基準にあと3キロに迫っている。松商学園は3月の全国高校選抜優勝の小松幸佑選手(3年)を始め、すでに6選手が県総体で基準記録を突破して男子は過去最多の昨年に並んでいる。

 

左から二木、佃、加藤、原の4選手

 

直前アクシデント発生も心折れず――85㎏級二木真碧選手(2年)

 

二木選手の県総体はスナッチで自己ベストの84㎏に成功したが、ジャークの3回目、101㎏が失敗。成功すればトータル185㎏でインターハイ基準記録に届いたが、あと3㎏足りなかった。「(挙げるときに)肘が落ちる癖あって、それが見事に出た。差せずに前に落として失敗した。自分が甘かったなと、それだけでした」。101㎏は練習ではとれていた重さ。ちょっとした気の緩みが結果に出てしまった。

 

北信越へ向けて気持ちを切り替えて行きたいところだったが、県総体が終わって間もない6月上旬、まさかのアクシデントが起こった。医者に行くため自転車に乗っていたところ、ギアが故障し自転車が一回転。左足をギアに突っ込んでしまい、救急車で搬送された。足首の内側辺りを8針縫う大けが。自ら志願した合宿がその日から3日間あったが、断念せざるを得なくなった。「あぜんとした」と二木選手。大会5日前に抜糸。ダンベルなどの上半身トレーニングで補ってきたが、「案の定筋肉が落ちている。(残りの日数で)ひたすらやります」。厳しい状況にはなったが、ここから急ピッチで上げて行くつもりだ。

 

二木選手

 

附属松本中ではサッカー選手だった。クラブチームFC CEDACのMFで、全国の経験もある。高校でもサッカー部に入る予定だったが、仲間と見学に来たウエイトを選んだ。昨年の夏休みにトレーニングセンターから一時足が遠のいたこともあったが、「やっていなかったときに小松先輩(小松幸佑主将)や金井先生(金井洋貴監督)、上の先輩が自分を戻そうと真剣に話してくれた。迷惑をかけているなと思って、やろうと思いました」。トレーニングの成果で入学当初69㎏だった体重は84㎏まで増えた。大会前は減量にも挑戦。毎晩ひたすら走った。旺盛な食欲は封印。松商生のカロリー源となる学校前のお店などに行くときは友達に付いてきてもらい、食べ過ぎにストップを掛けてもらう。4月まで88㎏だった体重を県総体までに落とすことができた。

 

金井監督は「インターハイに出たいと言って、昼休みも仲間の2年生に声を掛けて自主練習をしている。コツコツ努力ができるようになってきた。ここまで重量がついてくると思っていなかった。サクセスストーリーではないが、競技にのめり込んでインターハイに出られればすごい」。大会2週間前には旧四賀村の洞光寺に行き、瞑想を行ってきた。集中力を高め、自分と向き合った。部ではムードメーカーで、トレーニングルームにはいつも二木選手の声が響いている。「今はひたすら楽しいです。練習はきついですけど、ベストが挙がったときはうれしいし、今までできなかったことができるようになったときはうれしいです」。昨年松商学園は最大陣容の6人でインターハイに挑戦し、その選手層の中から全国選抜チャンピオン小松選手が誕生した。あと3㎏。7人目の全国は二木選手が取りに行く。

 

3年生4月の決断。あと3㎏へ――48㎏級加藤優美選手(3年)

 

トータル90㎏の全国高校女子基準記録に対し、加藤選手の県総体は72㎏。「肩が痛くて、スナッチもジャークも(ベストより)1㎏下ずつまでしか挙げられなかった」。スナッチ33㎏、ジャーク39㎏にとどまったが、県大会以降の練習で順調に記録を伸ばしている。どこに重心を置けば一番力が出せるかが分かった。加藤選手はみぞおちと膝、足の裏を一直線にすると重量がとりやすいという。これを「4スタンス理論」として学び、自分のフォームを整理してきた。「(そこを意識すると)力が出やすい。合宿のときに自分はどれなのかというのをみんなでチェックして分かりました」。スナッチ42㎏、ジャーク45㎏、トータル87㎏まで上がってきていて、基準記録へあと3㎏に迫っている。

 

加藤選手

 

大野川中では陸上とアルペンスキーの選手。陸上は今年の2月ごろまで続け、ウエイトは3年となった4月から始めたばかりだ。スキー部監督でもある牛山成剛顧問が適性を見極めた。「(体験で)上がるかどうかやったら、うまく挙がりました」と加藤選手。金井監督は「あまりどうこう言わなくてもコツコツやっていける。この4月からなのでよく伸びているなと思う」

 

全国も手に届くところに来ている。「スナッチは今のベストは絶対に挙げるようにしたい。ジャークは練習の中で挙げられるようにして、(北信越までに)50㎏を目指したいです。腹筋に力を入れることを忘れたりすると挙がらないので、そういう細かいところを練習で意識していきたいです」。4月からここまで3カ月。7月中旬の全国高校女子進出があるとして、4カ月間の超短期決戦だ。ポイントをつかんだフォームで全国を狙っていく。

 

北信越基準記録ジャスト突破の勝負力。県ジャーク3回目、しびれながらもクリア――85㎏級原圭史郎選手(1年)

 

1年生の原選手は北信越基準記録のジャストのトータル142㎏で県総体を突破した。スナッチは目標だった63㎏をクリア。クリーン&ジャークは1回目の72㎏、2回目の76㎏を成功。3回目、79㎏に挑戦したときは疲労で腕がしびれてきていたと言うが、「(クリーンで)乗せたときにクラクラきたけれど、ここまで来たらなんとか挙げるしかないと思って上げました」。北信越は「本当だったらインターハイに行ければいいですが、始めて2カ月では無理と言われている。インターハイ記録を取る目標を持ちながら、基準記録に近づけるように大会までにフォームを少しでも良くして上げて行きたいです」

 

原選手

 

アルペンスキーの選手で、飯山市北竜湖が拠点のスノーバスターズでトレーニング。松島中3年の昨シーズンはジュニアオリンピックに出場した。ウエイトは夏場のトレーニングとして始めた。「(最初は)よく分からなかったけれど、今となっては分かってきました。フォームがすごく大切になってくる。(自分は)まだ未完成。やってみてどの競技の中でも難しいと思います」。金井監督も柔軟性やバランスはこれからの課題としながらも「1年で北信越に出られる能力があるので楽しみ」。アルペンではこの冬、得意の大回転でインターハイを狙っている。「スラロームは苦手ですがウエイトとか、夏場(のトレーニング)を生かしながら良い記録を出して行きたいです」。ここで力をつけ、冬場につなげて行く考えだ。

 

女子63㎏級佃綾夏選手(2年)

(県総体トータル85㎏、全国高校女子基準115㎏)狙って行きたいです。練習では同じ学年の人もいるし、負けていられないという思いもあります。(大会の)ステージに上がると気持ちが強くなって挙がるようになる。去年入賞しているので、今年もできればしたいなと思います

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