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2016年4月25日(最終更新日2016年04月25日):

陸上

濱麗選手(豊科-東京女子体育大)、井口華穂選手(市立長野-新潟医療福祉大)しのぎ削った女子やり投げ15センチ差。濱選手1投目ベスト3m更新47m35、井口選手6投目47m50逆転。女子走り幅跳び青木亜里沙選手(伊那弥生ヶ丘-新潟医療福祉大)日本学生個人選手権標準目指しぎりぎり勝負――長野県陸上競技春季大会4月24日

第56回長野県陸上競技春季大会は4月24日、長野市営陸上競技場で最終日が行われた。女子やり投げは濱麗選手(東京女子体育大3年、豊科高出)が1投目に自己ベストを一気に3メートル4センチ更新する47m35で健闘。これをインターハイ、日本インカレ出場など実績で上回る井口華穂選手(新潟医療福祉大3年、市立長野高出)がじりじり追跡し、最終6投目の47m50で逆転。濱選手県初優勝の念願をわずか15センチ差でくじいた。女子走り幅跳びは中学、高校から実績の4人がトップ4。5m85の森本知隼選手(松本県ヶ丘高2年)を先頭に2位以下はセンチ差。西村千明選手(東京学芸大1年、伊那北高)、市岡奈月選手(東京学芸大3年、松本蟻ヶ崎高出)、青木亜里沙選手(新潟医療福祉大4年、伊那弥生ヶ丘高出)の順だった。 (リザルト)

 

濱麗(はま・うらら)選手(東京女子体育大3年)1投目会心47m35、5投目までトップ。井口華穂選手(新潟医療福祉大3年)執念6投目逆転――女子やり投げ

 

 

向かい風が続く中、6投目に井口選手の放ったやりが浮力をつかんで伸び、濱選手が1回目からトップを守ってきた47m35のマーカー付近に刺さった。47m50。15センチ差で逆転しトップに立った。ベスト8の4投目からの最終投てき者は濱選手。1投目を上回る距離が出ず、42~44m台の距離が続いていた。再逆転の気合を乗せたやりは高い曲線。50mラインに向かって伸びて行ったが、最後やりの穂先が下を向き、井口選手のマーカーを越える距離は出なかった。46m66。ベンチの競技者たちから嘆息ともどよめきともつかない声が起こった。勝利は市立長野高でインターハイ、日本インカレ出場の経験もある井口選手のものになった。

 

井口選手の6投目

 

濱選手の6投目

 

1投目のリードで逃げ切りがならなかった濱選手は井口選手のことを「一発どこかで出す子で負けず嫌い。そこが勝負強さに出る」と言い、1投目の記録で十分とは思えなかった。さらに「同じ学年で長野でやり投げを続けているのがこの2人。あこがれで追いつき追い越せの存在なので、きょうこそは勝ちたかったんですけど負けちゃったので悔しいですね」と話した。しかし記録はおととしの自己ベスト44m31を3メートル4センチの大幅更新。豊科高の恩師の野村勝己監督(穂高商)から「1投目は気持ち良かったなあ」と声を掛けられた。濱選手は「風は全部向かい風。スプリング(2週間前の記録会の長野スプリング・トライアル)で力んでつぶしてしまったので気軽に行こうと思いました。1投目は投げた感じがなかったです」と話し、一連の動作がすっと自然に完結した。「いつもは抜けたり左に逃げちゃったりしていました。それに比べればすっきり投げられました」という1投目。得意の向かい風がやまずに吹いていたが、これがなかなか続けて出ない。2投目もこれまでの自己ベストを上回って44m57に達したが「ブロック(脚)をついてから振り切りまでのタメが一瞬で終わってしまった。そんなに良くはなかったです」。その点で1投目はブロック脚でしっかり支え、ためをつくってエネルギーを解放した。逆転されて迎えた最後の1投はこれまで研究してきた助走をしっかりと出して、「ラストクロスから振り切りまでのところで最後まで送り出せた」。最善を尽くして投げた1投だったが最後の最後にやりは失速。再逆転はならなかった。濱選手はこれまでも井口選手を上回れず県優勝がなかった。「最後は抜きたかったです」と、いくぶん残念な気持ちものぞかせた。しかし同期同士のしのぎの削り合いは試合を最後までスリリングにした。

 

濱選手の1投目

 

豊科時代、濱選手は北信越7位でインターハイに届かなかった。日本インカレ出場もまだ果たせていない。実力で上回る選手が大学に何人かいて、これまでは関東インカレ出場のチャンスも回ってこなかった。東京女子体育大では「みんなで高め合える環境がそろっている」という。昨年は記録が伸びなかったが今季にかけては動きを制御し、やりに素直に力を伝えることができるようになってきた。今目指しているのは日本学生個人選手権。標準記録が50m00に上がっている。2週間後の日体大記録会でこれに挑戦する。「3月終わりから2週間ごとに4試合。少しずつ態勢ができているので、あとは自信につなげられればと思います」と話し、地元の県春季でつかんだ感触は前向きだ。

 

井口選手は「こんな波乱になるとは思わなかった。ここ最近で一番焦った試合でした」と激戦を振り返った。特徴は高めの放物曲線で、浮力が得られる向かい風よりも自身の場合は追い風の方が有利だという。一向にやむ様子のない向かい風。「試合の流れ的に良くなく、まさかこんな展開になるとは思わなかった」と繰り返した。1~4投がすべて風に負けて失速。「低く飛ばせば伸びると思いましたがなかなか修正できなくて」と、もどかしさを感じながら試技を重ねた。おととしの自己ベスト49m37に届かなかった。「自分の持ち味である助走と振り切りが全然できなくて、内容も全くでした。県全体1位も、うれしさよりも悔しさの方が8割くらいを占めています」。内容を振り返ると厳しい言葉ばかりだが、5月下旬に同じ長野市営陸上競技場で北信越インカレがある。「中学のときからここでお世話になっています。ここで必ず50mを投げたい」と気持ちは揺るがない。さらには東京の濱選手の健在ぶりも確認した。互いに刺激になる2人が笑顔で写真に収まった。

 

左から井口選手、濱選手

 

青木亜里沙選手(新潟医療福祉大4年、伊那弥生ヶ丘高出)課題「徐々に明確に」――女子走り幅跳び

 

 

4回目からの3回はすべてファウル。大きな差はつかなかったが、順位は4位にとどまった。青木選手は目標としている日本学生個人選手権標準記録の5m85をここでクリアしようと果敢に攻めていったが、追い風が吹き続ける中、最適の助走と踏み切りを探り当てるまでには至らなかった。高3でインターハイに出場したが、その年のベスト5m65が超えられていない。今年は競技者人生最後のシーズンと考え、「全力で、後悔しないように自分の納得いく結果を残したい」との思いで競技に臨んでいる。

 

1回目は5m58。2回目に5m61に伸びたが追い風2.8m。ここから勝負に出て5回目には良い跳躍が出たが惜しくもファウル。「頭をからっぽにしてやっていたんですけど、感覚的に良いと思いました」と手応えはある跳躍だった。「徐々に課題が明確になってきている」とし、北信越インカレなどで勝負する。

 

青木選手の5回目

 

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