カテゴリー

記事検索

カテゴリーを選択
キーワード
日付
  • オリンパスOM-D

  • 婦人画報のおとりよせ(上横バナー)

    婦人画報のおかいもの

2015年8月18日(最終更新日2015年08月18日):

野球

松本大、特別延長制し初ベスト4。4回太田直樹選手先制タイムリー、木次光祐選手サヨナラ押し出し――全日本大学軟式野球選手権8月18日

第38回全日本大学軟式野球選手権大会は8月18日、長野オリンピックスタジアムなどで準々決勝が行われた。すでに初の2回戦突破を果たしている松本大は神奈川大平塚校舎と対戦し、4回表に太田直樹選手(2年)の右前適時打で先手をとった。松本大は7回に2死一、三塁からの挟殺プレーの間に同点に追いつかれ、試合は10回特別延長(無死満塁)に突入した。神奈川大の攻撃を1点でしのいだ松本大はその裏、遊ゴロのバックホーム悪送球でまず1点。1死満塁で木次光祐選手(2年)が四球を選び、サヨナラの押し出しで決着した。 (リザルト)

 

 

三澤投手無四球完投。太田選手「まさかここまで来るとは思わなかった」

 

松本大は初回、2死から3番徳武和希選手(1年)が右越えに二塁打を放ったが、このチャンスは生かせなかった。先発の三澤克弥投手(2年)はカーブを有効に使い、1回表を三者凡退。2回以降もヒットは打たれても四球は与えず、テンポの良い投球で三塁を踏ませない。2回、1死から左前に打たれて二盗を許したが、三盗は西澤駿介捕手(3年)の好送球と荒井祐哉選手(2年)のブロックで阻止した。

 

3回表2死一、二塁のピンチを切り抜ける三澤投手

 

試合は4回に動いた。松本大は先頭の2番木次光祐選手(2年)のたたきつけた打球が高く弾み、相手投手の頭を越えかけた。処理した投手の一塁悪送球で無死二塁。徳武選手の投ゴロの間に三塁に進んだ。4番牧島健人選手(3年)は空振り三振に倒れ2死となったが、5番太田直樹選手(2年)が右前に弾き返し、木次選手を迎え入れて先制した。

 

松本大はその後も5回、6回に得点圏に走者を進めるが1本が出ず追加点が奪えない。神奈川大の中軸で始まった7回の守備は内野安打と盗塁で1死二塁。6番への2球目、三塁ファウルグラウンドへのフライを追いかけた西澤捕手が左脚を負傷し、試合が一時中断した。代わってショートの徳武選手がマスクをかぶったが、その1球目を中前に打ち返され、1死一、三塁にピンチが拡大した。1人は三振で切り抜けたが、続く8番への2球目のモーションで一走が飛び出した。三澤投手は二塁に送球。一塁走者を巡って挟殺プレーとなる間に三走が本塁突入。バックホームできず同点とされた。

 

1対1で迎えた9回、松本大は先頭の牧島選手が右前打を放ち、太田選手が空振り三振。荒井選手の二塁への当たりは相手失策で1死一、二塁。三澤選手の三ゴロの間に2人が進んで2死二、三塁となったが途中出場の雪入大輝主将(3年)が空振り三振に倒れてサヨナラ機を生かせず、試合は特別延長にもつれ込んだ。

 

9回裏、松本大は先頭の牧島選手が右前打を放つ

 

無死満塁から始まった10回表、最初の打者に打たれた強い当たりの内野ゴロをバックホームできず、1点を奪われた。しかし三澤-徳武バッテリーは続く打者への1球目を外し、三走を挟殺して2死。その打者も投ゴロに抑え、1点で切り抜けた。その裏三塁に荒井選手、二塁に太田選手、一塁に雪入主将を置いて始まった松本大の攻撃は9番高澤悠平選手(2年)の遊ゴロで微妙なタイミングのバックホーム。これが悪送球となってまず同点として、なおも満塁。1番村井浩太選手(2年)は空振り三振に倒れたが、続く木次選手に相手投手がストライクゾーンへ投げられない。ストレートの四球で太田選手がサヨナラの本塁を踏んで試合終了。松本大のベスト4進出が決定した。

 

特別延長10回表1死二、三塁、松本大バッテリーが外して挟殺。徳武捕手が三走・中島選手を追い詰める

 

特別延長10回裏無死満塁、松本大は高澤選手の遊ゴロで三走・荒井選手(右)が本塁突入。バックホームは悪送球に(捕手・池田選手)

 

幕切れは劇的とまでは言えず、大きなガッツポーズも出なかったが、ベンチは歓喜に包まれた。監督不在で指揮を執る雪入主将は「延長はキャッチャーに任せていて、代わったキャッチャーがちゃんと仕事をしてくれたと思います。最初から1点はOKという話をしていた。(攻撃は)相手のミスで、あとは打つだけ。押し出しでしたけど、バッターが気持ちで冷静に見極めてくれた結果です。相手が三振を取りにきて、こちらもいつも以上に気迫が入ってきた」と、木次選手の四球をたたえた。

 

大会は3年連続長野県で開催されていて、松本大も3年連続出場しているが、2回戦を突破してここまで来たのは初めてだ。「今年は全部の試合を三澤が先発して試合をつくってくれるおかげで、チームも盛り上がって全員の力で勝っていると思います」(同)。1回戦は国士舘大に5-0、2回戦は吉備国際大に逆転サヨナラ。良い形で勝ち上がり、準々決勝も延長で競り勝った。三澤投手は「いつもよりテンポ良く投げられたので良かったと思います。(バッテリーは)いつも西澤さんと組んでいるんですけど、徳武とは練習試合で1イニングぐらいしか投げていなかった。不安なところはありましたが、何とか抑えました」。今大会初めてマスクをかぶった徳武捕手は特別延長の無死満塁の場面で「三澤さんと話して真っすぐで抑えた。後攻というのもあったけど、よく粘って理想の形で勝てたと思います」

 

先制タイムリーを放った太田選手は「ストレートとスライダー中心のピッチャーだったので、どちらかに絞って初球のストレートを見送った。(打った)2球目、スライダーはちょっとボール球でした」と話した。逆転のランナーとして二塁に就いた延長は、最初のバックホーム悪送球では無理をせず三塁でストップ。「自重して、ノーアウト満塁という形をもう1回つくりました」とし、相手にプレッシャーを掛けて押し出しサヨナラのお膳立てをした。「創部以来初めて。まさかここまで来るとは思わなかった。長野県の大学軟式はどうせ1回戦敗退と見られて、そこにうまく付け込めて試合を運んできたことがベスト4につながった」

 

守るべきものは何もない。誰もが挑戦者だと思っている。「打たれても構わない。楽に投球させてやりたい」と徳武捕手。準決勝は自分が先発のマスクをかぶるほかない。三澤投手は松本第一高の最後の夏はブルペンで終わった。それだけに「ここまで来たら勝ちたいです」と、千載一遇のチャンスになお投げ続ける意欲は十分だ。準決勝の先発は譲る考えだが、いつでも救援できる準備をして臨む。

 

  • エプソンダイレクト

    エプソンダイレクト株式会社