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2016年6月4日(最終更新日2016年06月04日):

バスケットボール
高校・高専

男子・屋代、松本工に109-87初戦突破。阿智は長野吉田に2Q途中までリードの善戦――長野県高校総体バスケットボール6月3日

平成28年度長野県高校総体バスケットボールは6月3日、南長野運動公園体育館などで初日の1回戦が行われた。男子は北信5位の屋代が中信4位の松本工に1Q終了時点で1ゴールのリードを許したが2Qから本領の攻めを発揮して点差をつけて109-87で勝利。2回戦で東海大諏訪への挑戦権を手に入れた。南信6位の阿智はウインターカップ、新人戦に続く県大会登場。北信3位の長野吉田に挑戦し、2Q途中までリードの善戦。前半4ゴール差で食い下がったが3Qに差をつけられ、最後の10分間で追い上げたが65-80で及ばなかった。 (リザルト)

 

パス、サイドからサイドへ豊富なバリエーション。NBAからアイデア――男子・屋代

 

 

17-19で迎えた2Qから屋代のエンジンが本格的に起動した。速攻を繰り出し、ディフェンスでは相手攻撃をブレーク。3点シュートも決まり出した。51-41の10点差として前半を折り返した。3Qに入るとさらに加速。ガード篠原廉選手(3年)がゴール下で決めるとフォワード熊井智主将(3年)が速攻。カットインでディフェンスをはずしたガード広瀬一真選手(3年)がミドルシュートで決めた。フォワード宮島一真選手(3年)はリバウンドをタップで決め、センター関本翔太選手(3年)は中央からミドルを決めた。左サイドに回ったガード小渕一樹選手(3年)は深いところから3点シュートを決め、熊井主将がファウルを受けながらもミドルシュート。フリースローも決め、残り2分半で73-57へ大きくリードした。

 

82-63から始まった4Qはパスをサイドからサイドへチェンジしながら相手ディフェンスを振り回して熊井主将がミドルシュートを決めた。フォワード村田大樹選手(3年)がカットインでねじ込み、ゴール下に走っては絶妙のパスをもらってシュートを決めた。篠原選手は中央からロングシュート。関本選手はリバウンドで粘ってゴールを決めた。残り3分から2分にかけて、熊井選手は3点シュートを3本連続、左・左・右から放り込んだ。この間にスコアは100点の大台に乗った。松本工も反撃するが、屋代は攻撃の手を緩めず小渕選手が速攻。109-87でタイムアップを迎えた。

 

3Q終盤、熊井選手は正面からミドルシュート

 

屋代は北信5位で県大会に臨んだ。準々決勝で長野吉田に競り負けたが、北信で優勝を争えるだけの実力はある。新人戦も北信5位。1回戦、中信4位の松本県ヶ丘に1ゴール差で敗れた。その点、今回は中信4位の松本工にこれだけ攻撃力の差を出して初戦に勝てた。「全く同じパターンで今回は勝ててよかった」と林英喜監督。県に向けては今までやってきたことをやろうと言ってきた。1Qは競り合いになった。「どちらも持ち味を出した。松本工は本当にスリーの力があるが、うちも1ゲームを通してスリーポイントは良く入りました。(ディフェンスは)うちは何もない。ただハーフのマンツーマンでやっているだけ。そのディフェンスが頑張りました」。新人戦で北信優勝、県で3位になった前の代のように中学で県選抜を経験してきた選手に恵まれているわけではない。「よく成長したと思います。上の代がやってきたことがおそらく財産にあると思います」と林監督。

 

3Q残り2分半、広瀬選手はドライブで中央突破

 

オフェンスの屋代は攻撃のアイデア、特にパスの豊富なアイデアを持って臨んだ。熊井主将は「NBAが大好きで、いろんな有名な選手のパスをまねしています。その再現はまだ出てないけれど自分はシュート、7番のガード(広瀬選手)がドライブ。すごく良くできた。最初はちょっと浮足立ったんですけど、みんなシュートが入ったので良かったと思います」。林監督は「パスは自分たちの創意工夫。そういうのが楽しければ」と、このチームの持ち味を自主的に生かしていた。次は東海大諏訪との対戦。今大会はここに挑戦することを目標に臨んできた。熊井主将は「小中学生のころ同じレベルでやっていたが力の差が出てしまったが、きょうみたいなゲームができればいいゲームができると思います。ディフェンスを頑張っていいゲームがしたい」と、3年生のおそらく最後になる試合に闘志を燃やしている。

 

練習試合で歯が立たなかった相手に最後15点差。闘争心「野獣のように」――男子・阿智

 

 

この代で初めて県大会出場を果たしウインターカップ、新人戦に続いて3大会連続で県に挑んだ阿智は3年生最後の総体で念願の県1勝はならなかった。1回戦の壁に3度はね返されたメンバーは試合後に涙を流した。阿智をみて3年目の荒木志勇人監督は「最後まで必死になって頑張ってくれました。ベンチで見ていて子どもたちの頑張りに感動しました」と話した。相手は北信の実力校の長野吉田。荒木監督の母校で、新任で阿智に赴任する前には1年間講師でこの部の指導にかかわっていた。そのつながりで何度も練習試合をさせてもらっていた。最初のころは20分ゲームの最初の10分間を0点で終わったこともあったという。それが1年前のこと。最近でも20分間で20点、25点と離されて負けていた。

 

ところがどうだ。この試合は1Qを阿智が16-11とリードした。2Qの4分ぐらいからリードされて追いつけなくなるが、24点差を追って最後の4Qは25-16と巻き返した。65-80の敗戦。40分間戦って15点の差に収める善戦だった。「とにかく一番の内容でしたし、子どもたちの中で(相手が)格上の気持ちはあったが本当にぶつかって行ってくれました」と荒木監督。試合前、「肉食動物、野獣のように戦ってこい。ボールは獲物、ペイントエリアは自分たちの縄張りだ」と言って送り出したという。阿智が見せた闘争心には相手も面食らったことだろう。

 

1Qはセンター中原達男主将(3年)のドライブ、センタープレー、センター伊藤光選手(3年)のミドルシュート。残り2分半にガード南坂俊彦選手(2年)のミドルが決まって13-5にリードが開いた。スリーポイントで追い上げられるがシューター原田律樹選手(3年)が左45度からスリーポイントで返して16-11に広げた。オフェンスはボールをしっかりキープして時間をかけて攻めた。冷静にゲームに入ることができて、選手たちはベンチの指示通りに動いた。2、3Qは長野吉田の速い攻撃を止め切れなかったが、最後4Qは阿智がオールコートのディフェンスに変えて残る体力のすべてをここに集中。オフェンスも速攻を多用した。

 

2Q残り2分、阿智は南坂選手の速攻が決まる

 

3Q、フォワード巻井大海選手がカットインで決める

 

4Q3分半、速攻から中原選手がゴール

 

中原主将は「最後の大会で本当に勝ちたかったんですけど負けてしまい、自分たちの力不足が分かりました。勝利に導くことができなくてみんなに申し訳ないです」と話した。前半、「自分たちは荒木先生の言葉を聞いて途中までリードすることはできた。そこは良かったんですけど、相手のスリーポイント、4番のドリブルにやられてしまった。相手にやられる前に、そこは自分たちで解決しなければいけませんでした」。しかし県大会はこれまで何回も練習試合をやってきた長野吉田と初戦で当たる組み合わせ。それは望んだことだった。「吉田に勝って阿智の名前を知らせようとしましたが、自分たちの力不足。荒木先生が教えてきた言葉は間違っていなかった。それを自分たちが完璧に再現できなかったことが敗因だと思います」。敗戦を振り返る言葉は厳しいが、それでも「(南信は)自分とトシ(南坂選手)しか点を入れていなかったんですけど、きょうはチームが連動して律樹(原田選手)と生成(シューター大原生成選手=3年)のディフェンスからリズムをつくってバランスがとれた」。勝利という結果を手に入れることはできなかったが、やってきたことは存分に出すことができた。

 

伊藤選手は「3年間、うちの親とか家族、先生、周りの人に本当にお世話になりました。支えてくれた人たちに恩返しする気持ちで試合をしました。(追う展開になった後半も)あきらめてしまう気持ちはなくて、強気で臨むことができました」。3Qを終えて最初の接戦が20点以上の差になってしまったが、「そこであきらめたらカッコがつかない。常に強気で行きました」。その気持ちが4Qの攻めにつながった。阿智はこの精神を1、2年生に引き継ぐ。中原主将は「3年生は1年のときから荒木先生に学んできた。1年生は分からないところを遠慮なく聞いたり、悩みごとがあったら遠慮なく3年生に相談してきてほしいと思います」。最後の公式戦は終わったが、3年生はこの部を縁の下で支えていくつもりでいる。

 

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