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2016年6月6日(最終更新日2016年06月06日):

柔道

青木喜々選手(長野工)県初優勝。4年目の柔道、女子70kg級インターハイへ。出口ケリー選手(松商学園)女子63kg級決勝、延長内股で活路――長野県高校総体柔道6月5日

平成28年度長野県高校総体柔道は6月5日、長野運動公園総合体育館で最終日の個人戦が行われた。女子70kg級は青木喜々選手(長野工3年)が初優勝。決勝は新人戦優勝の宮川美優選手(明科3年)と対戦し、有効を2度奪って勝利した。青木選手は中学2年の終わりごろにバスケットボール部から柔道に転向して3年余り。目標としていたインターハイ出場を実現した。女子63kg級決勝は出口ケリー選手(松商学園3年)が延長の激闘の末、荻原杏慈選手(丸子修学館2年)に一本勝ちした。 (リザルト)

 

青木喜々選手(長野工3年)中学2年の決心。帯結び、柔道着を着るところからスタート――女子70kg級

 

時間の半分ほどが経過して青木選手が仕掛けた。相手を崩した技は「大外みたいな」という刈り技だった。抑え込みに入ったが体勢は不十分。しかしこれで有効をとった。さらに時間が経過して、また攻めて出た。今度も「大外みたいな」投げで相手を崩して抑え込みの体勢。一本はとれなかったがリードのまま勝利のブザーが鳴った。

 

青木選手(上)は抑え込みの態勢で2度目の有効

 

「決勝は勝ちたいと思いました。(絶対勝てると)そう思ってやりました。気持ちで負けるとダメだなと思ったので、下がらないように前に出て全部気持ちで行きました。うれしかったです。何も考えず、攻めることしか考えませんでした」。組み手争いからチャンスをものにした。最初の有効も「ひたすら攻めようと思って必死にやっていました」。その強い思いが差となって表れた。昨年は総体の県大会で1勝したがベスト4止まり。新人戦も決勝で宮川選手に有効をとられて屈した。北信は対戦相手がなく70kg級はそのまま県大会に上がってきた。球技からの転向で始めた柔道も、はや3年。「最後だから負けたくなかった」と思いを強くして大会に臨んだ。

 

青木選手は中盤、大外から寝技へ

 

小学生のころは少年野球の投手で4番。裾花中では最初バスケットボール部に参加していた。母・実枝さんは「中学2年生の終わりに突然柔道をやりたいと言って、2月ぐらいから始めました。帯を結び、柔道着を着るところから教えていただきました。たくさんの方から柔道を教えていただきました」と話す。青木選手自身はそのきっかけを「何となく自分から」と話すが、長野市柔道クラブ、長野中央柔道教室で練習を積み、県大会でベスト4になったことがあるという。高校生となってインターハイ出場が目指すべき目標となった。「学校で朝練をやったりとか、筋トレをやりました。(今年にかけて)力がついて組み手が結構できるようになりました」

 

70kg級の体重を維持するのが大変だった。「毎回毎回(大会ごとに)3~5kgぐらい。練習をすると減ってしまいます」と実枝さん。「(親として)おうちのごはんで体重を増やすことしかできませんでしたが本人はすごく頑張ったと思います。先生方には本当に支えていただきました」。青木選手も食事で好き嫌いはなく残さずに食べたという。「私たちはただけがをしないように願うだけ。本人が悔いのないように頑張ってほしいと思います」(同)

 

思いがかなってインターハイ選手になることができた。「最後なので気持ちで負けないようにしたいと思います」と青木選手。周囲の支えを追い風に初の舞台へ向かう。

 

「勝たなきゃ」。出口ケリー選手(松商学園3年)焦りの中の勝利――女子63kg級

 

昨年インターハイに出場した出口選手は「自分が負けてもおかしくなかった」と言うくらいの大苦戦になった。どこまでやっても決め手がつかめない。「勝たなきゃ、やばいな。高校最後の夏なので大学でも柔道をやりたいし、とりあえず勝たなきゃ」という思いにせきたてられていたという。自分も攻めていたが、インターハイを目指すことでは相手も一緒。「お互いにばててきていたし、どちらが勝ってもおかしくなかった」

 

出口選手(右)は荻原選手の攻めをしのぐ

 

延長に入っても決着がつく気配がない。出口選手は内股に活路を求めた。「回す感じの内股で相手がつぶれたところをすくいました」。この投げから抑え込みのチャンスが生まれた。腰絞めに行き、ついに相手の気力を奪い一本をとった。「勝ち方があまり良くなかったですが運も実力のうち。これから気合で上を目指してやっていきたいです」と話した。

 

姉は松商学園でインターハイを制し、世界ジュニアでメダリストとなった出口クリスタ選手(山梨学院大3年)。出口選手自身は昨年インターハイで初戦を突破できなかったという。「姉の上に行けるようにしたい。姉に勝てるようになれば…自分も少しは強くなったと思える日が来ればと思います」。クリスタ選手の実績と競争することも、ケリー選手は恐れていない。

 

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