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2014年11月14日(最終更新日2014年11月14日):

レスリング

小諸商、レスリング部再建後、初の北信越団体へ。北佐久農唯一の小林哲佳選手は個人60kg級へ――11月15日から、全国高校選抜レスリング北信越大会

平成26年度全国高校選抜レスリング北信越大会は11月15日から、上田西高校グリーンアリーナで行われる。学校対抗戦には小諸と、小諸商が出場する。小諸商には昨年、北佐久農で創部し、その後小諸のレスリング部を再建した中嶋則行監督が異動。20年以上活動が行われていなかったレスリング部を同好会から立ち上げ、今年6月には部に昇格した。10月の長野県新人戦は助っ人1人を加えて7階級中4階級を埋めて出場し、出場2校の決勝戦を戦い、小諸には敗れたが北信越出場を果たした。団体戦で北信越は、かつて小諸商が強かった時代以来の出場となる。北佐久農唯一の新人部員、小林哲佳選手(1年)は個人対抗戦60kg級に出場する。

 

 

前列左から土谷選手、田中選手。後列左から黒澤選手、春日選手

 

柔道・レスリング経験2人、卓球出身1人、軽音部助っ人の陣容

 

小諸商は、昨年レスリング再建1期生は、全員2年生だった。5人が集まった。2学期から始まり、11月に同好会になったという。「野球やサッカーを辞めた連中が頑張りましたよ。あの5人がいたから同好会ができてクラブになった」と中嶋則行監督。3年生の今年になって、84kg級の中村凌輔選手が北信越と全国グレコローマン選手権に出場を果たしている。「(総体)県大会も、みんな団体戦を頑張りました。クラブ活動を辞めた連中や、やっていなかった子が吊りパン履いて、頑張っていた」と喜ぶ。

 

引退した3年生の気持ちを受け継ぐ新人メンバーは全員1年生。土谷涼悟主将と春日啓吾選手が小諸東中の柔道部でレスリングも経験していた。高校でのレスリングは、土屋主将の場合は小諸東中の指導者で中嶋監督を恩師とする塩川和仁顧問に勧められたという。春日選手は最初柔道をするつもりだったのをレスリングに変えた。もう1人の部員、田中翔選手は芦原中では卓球部だった。助っ人の黒澤玲音選手はバスケットボールの経験はあるが、今は軽音部だ。

 

中嶋監督の指導について、「大変なメニューもあるけど、それがあったから今回の北信越があった。(県大会)個人戦の1勝、2勝があったと思います」と春日選手。基本に根気よく取り組み土台をつくることが苦手だったという。「最初のうちは同じことの繰り返しで嫌になってきたり、毎日やることの意味が分からなかったりしたんですけど、形になってきて、それが大事だと気付きました」。田中選手は「基礎練ばかりで、最初はやめそうになったんですけど、今となっては結構力になってきているので、それを頑張ってやって行こうと思いました」。黒澤選手は「中嶋先生は、先生として面白くて、授業は厳しいんですけど笑うこともできる厳しさなので、やっていて苦痛ではなくどちらかと言えば楽しいです」。安心してぶちかまして行ける。そこを元74kg級の中嶋監督に抑え込まれてしまう。体当たりの指導が指導に飢えている選手たちに何よりの薬になっている。

 

練習に取り組む土台の部分で、半年間で成長があった。黒澤選手には体育の授業のレスリングで白羽の矢が立った。「授業ではあまり深いことはやらなかったけれど、田中君との模擬試合でセンスが見え隠れしていたと思います」と春日選手の証言。黒澤選手は、今は一生懸命タックルに取り組んでいる。新人戦の県大会から合流したが、その時の様子は「対戦相手も助っ人で、両方技が使えず押し合って、最初2回押し出して2点取って、1回技を掛けられて2点取られて負けるところだったんですけど、もう1回押し出しで1ポイント勝ちました」と黒澤選手。見事に1勝を持ってきた。

 

土谷主将と春日選手は総体から3年生の間で出場していた。東信大会は上田西に敗れ、3位決定戦で北佐久農に勝利した。「レスリング部が復活して、初めて団体で勝てたのですごく良かった」と土屋選手。自身はフォール勝ちを奪った。県総体では春日選手がオーダーに入って、タックルからバックに入ってフォール勝ちに持ち込んだという。

 

片足タックルに入る土谷選手

 

バックに回る春日選手

 

タックルに入る田中選手

 

マット周りを走る黒澤選手

 

学校対抗戦で北信越を突破できる見通しは、今は立っていない。「自分たちは全員1年の駆け出しで、他県の団体は2年生をそろえてくる。そういう段階で、僕らは勝たなければいけないと背負っているものがないので、挑戦していく段階だと思います」と春日選手。土谷主将も「この4人のメンバーで北信越へ行くというのは、すごく大きなことだと思います」。しかし将来はもっと大きなものを。「全国で1位を取りたいです」(同)。まずはこの秋。「良い雰囲気で、風邪とかをひかずにみんなで一生懸命やっていきたいです」と土谷主将。田中選手は「確実に1勝していきたいと思います」。黒澤選手は「まだ始めてからあまり経っていないんですけど、負けないように頑張っていきたいです」。タックルがまだ良く入らない選手もいれば、飛行機投げからバックを取って、豪快に回して行ける技を身につけている選手もいる。テクニックが足りなくても、思い切りぶつかっていく。

 

北佐久農唯一の現役部員・小林哲佳選手(1年)、統合新校へつなぐ

 

個人対抗戦60kg級は北佐久農唯一の新人部員、小林哲佳選手(1年)が出場する。県新人戦は2位。インターハイ、国体出場の先輩・森泉卓也選手(3年)とマンツーマンでトレーニングをしているが、同校のレスリング道場に来る小諸商の選手などとも練習を行っている。

 

小林選手は望月中3年の年、テレビで観たオリンピックの映像のレスリングを見て「かっこいいなと思った」という。気持ちに届くものがあった。北佐久農にレスリング部があることは、志望校のパンフレットを見て知った。「最初はどんな部活かな、と思った。4月後半に入部して、森泉先輩たちがいろいろ教えてくれた」と話す。

 

総体、新人戦ではまだ勝利がない。今回、北信越で初勝利を目指す。タックルを思い切り入ってつくる形が自分の持ち味、最初はうまくタックルに入れなかったが、スタンディングで前に出す足を右から左に変えて動きが良くなった。「最初はタックルに入れなかったが、相手を動かしていくうちに自分のタックルに入れた」。9月に入ってのことだった。体力面では、最初は筋力が足りなくてほとんど登れなかった綱登りも、今では多いときで5回は登り切っている。「どうやって登っているのかな?と不思議でしたが、今はコツをつかんで登れるようになった」。マットの上でもタックルからグラウンドへの展開を覚えつつあるところだ。

 

バックを取る小林選手(上)

 

北佐久農は岩村田と統合し、来年には佐久平総合技術高校へ移行する予定。小林選手はその最初の代になる。「学校の始まりなので(レスリング部を)つぶさないように、真剣にやりたいです。3年が終わるまでに、森泉先輩のように国体に行ける選手になっていきたい」。部員募集の呼び掛けも積極的に行っていく考えだ。

 

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