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2015年1月1日(最終更新日2015年01月01日):

レスリング

井出光星選手(上田西)米国遠征選手団初選出。パワーレスリングにスピード試す――1月4日出発、全国高校レスリング米国遠征

第54回全国高校レスリング米国遠征選手団に上田西の井出光星選手(3年)が選ばれ、1月4日に出発する。遠征は1月16日まで。選手団はモンタナ、ワシントン、オレゴンの各州を巡るチームと、カリフォルニア州を訪問する2チームに分かれる。フリースタイル選手主体のカリフォルニアチームは上田西の井出真一監督が選手団の監督を務め、55kg級の井出光星選手は同チーム13選手の一員。全体で26選手が派遣される。1年の国体、2年の全日本ジュニアともに3位。3年生のこの1年間はひざの故障に悩まされて思わしい結果は出なかったが、専修大に進み学生チャンピオンを目指す。社会人2年目の年に迎える東京五輪は自身が目標とし、井出監督も期待している。

 

 

日の丸のジャージに袖を通す井出光星選手(左)と選手団監督を務める井出真一監督

 

専大進学。57kg級で学生頂点目指し、東京五輪へ

 

幼稚園年長から小諸キッズレスリングクラブで競技を始めた井出光星選手は、全国少年少女選手権で年中と小5の2度の準優勝があり、高校では1年の国体3位と2年の全日本ジュニアの3位がある。今年度はインターハイのベスト8にとどまった。期待をかけられながら、まだ全国の頂点には立てずにいる。井出真一監督は「全国で接戦はするんですけど、素直な性格がレスリングに出て、いまひとつ勝ち切れなかった。ずる賢さも身につけていかないといけない。アメリカではそういうことも学ばせたい」と話す。タックルを中心にスピードを持ち味とする井出選手はアメリカのパワーレスリングに向き合う。井出監督は米国遠征選手団スタッフ3回目で、今回初めて監督を引き受ける。「かなり戸惑うと思います。日本人はテクニックで勝負するが、(米国選手は)一気に畳み掛けてくる。異次元の体験をしてくると思う」。井出選手の困る様子が目に浮かぶかの笑みを浮かべ、その中で「JAPANの名に恥じないように、全勝して来ないといけない」と期待する。

 

選手団は米国内で数校に訪問し、大会や合同練習などに参加する。ホームステイがあり、授業体験があり、現地の文化、食生活にもなじんでくる。今後の国際大会での活躍に期待をかけ、競技面だけでなくさまざまな体験が盛り込まれたプログラムとなる。上田西からも歴代の部員がメンバーに選ばれ、創部から28年の間で今回が20人目の派遣となる。JAPANのジャージに袖を通した井出選手は「小さいころからレスリングをやっていて代表になるのが夢だったので、うれしいです。選ばれたいという気持ちでやってきたので、そこに選ばれたのは光栄なことです」と喜びを表現する。

 

昨年は5月ころから右ひざに水が溜まり、「痛い中でごまかしながら試合をしていたが、最後の最後に菌が入ってしまった」という。滑液包炎と診断され、国体を欠場した。「高校で全国優勝を目指して最後の大会だったので悔いが残る。悔しい気持ちでした」。2週間の入院ののち、約2カ月は実戦練習ができなかったが、この間に体幹、腹筋、ダンベルを使ったトレーニングなどで上半身を鍛えた。「けがの間も上半身は動かすことができたので、上半身の強化がけっこうできて、復帰したあと力がついた印象はあります」と話す。組手からタックルへの展開が力強くなったという。「アメリカはパワーのあるレスリングをしますが、自分の中ではスピードが持ち味だと思っています。親善試合でも全勝して帰ってきたいと思っています」

 

海外は上田西レスリング部としては1、2年生の間にグアムと韓国の遠征を経験したが、全国高校選抜でJAPANのユニホームを着る今回はまた別。「オリンピックに出るのが夢なので、それに一歩近づけたかな、と思います」と井出選手。大会の内容はもちろんあるが、この1年で一番変わったと思うことは「技術以外の人間性の部分」と話す。学校では主将を務めた。「後輩の良い見本になれるように、私生活面も大事にしてきました」という。アメリカではマットを離れての交流やホームステイなど、人間性がいや応なく試されるが、高校で成長した自分をそこで出してくる。1年生のグアムでもホームステイの経験はあったが、今度はそこに日の丸が加わる。

 

専修大は小諸キッズレスリングクラブコーチの父・優さんの出身校でもある。「父が高校、大学でレスリングをやり、それがきっかけでレスリングを始めた」と井出選手。スピードを持ち味としたタックルのレスリングの基本は、小諸キッズ時代に教えてもらったという。その父には「いろいろな経験をして頑張って来いと言われました」という。専大ではフリースタイル57kg級になる見通し。井出監督は「この階級のチャンピオンは専大の2年生。大学レベルのこの階級で頂点を目指す」とし、「東京オリンピックは、可能性はあると思います。社会人2年目で最高に脂が乗っている」と期待を寄せる。井出選手も「自分が(五輪を)狙える一番良い時期は東京だと思います。大学の先輩でチャンピオンもいるので、その先輩としっかり練習して、自分も学生チャンピオンになりたいと思います」。高校で果たせなかった目標は、この先へ続く。米国遠征は次へ進む大事なワンステップになる。

 

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