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2015年3月30日(最終更新日2015年03月30日):

レスリング

白鳥慶樹選手(小諸)96kg級準優勝。長野県7年ぶり決勝進出――全国高校選抜レスリング3月29日個人対抗戦

全国高校選抜レスリングは3月29日、新潟市総合体育館で最終日の個人対抗戦が行われ、96㎏級の白鳥慶樹選手(小諸2年)が長野県として7年ぶりの決勝に進出し、銀メダルを獲得した。決勝は石黒峻士選手(埼玉・花咲徳栄2年)にテクニカルフォールで屈したが、3回戦、準々決勝を判定で勝ち抜き、準決勝はフォール勝ち。昨年のベスト16から大きく前進した。長野県は小島裕紀選手(上田西2年)も3回戦に進出したが、上野裕次郎選手(岐阜・岐南工2年)にテクニカルフォールで敗れた。 (リザルト)

 

復帰2週間の銀メダル。仲間のサポートに感謝――96㎏級白鳥慶樹選手(小諸2年)

 

 

銀メダルを獲得した白鳥選手は長いブランクを地道な取り組みでしっかり埋めて、個人対抗戦で見事結果を出した。ヘルニアの手術のため、11月の北信越選抜後3カ月間練習ができなかった。全国選抜の大会初日、学校対抗戦の後は「勝てるか分からないんですけど、ここで夏につなげられるようにやっていきたいと思います」と個人戦へ向けて話していた。しかしその翌日、初戦の2回戦をテクニカルフォールで勝ち上ると、この日は3回戦、準決勝を判定勝ちで勝利してベスト4に進出。準決勝は吉澤瑠依選手(群馬・館林2年)にフォール勝ちして、ついに決勝のマットに立った。

 

最後の相手は学校対抗戦準優勝の石黒峻士選手(埼玉・花咲徳栄2年)。学校対抗戦の準決勝、決勝をともにテクニカルフォールで勝ち、個人対抗戦準決勝はわずか39秒で決着をつけて上がってきた相手だ。白鳥選手は防戦一方となった。開始10秒でタックルを受けて失点した。その後も足を狙って攻めてきた。またたく間に石黒選手にポイントが積み重なった。2分25秒、またもタックルを受けてテクニカルフォール。白鳥選手は第2ピリオドに持ち込めずに屈した。

 

決勝戦、相手の攻撃に耐える白鳥選手(赤)

 

「全然自分のやることが徹底できないで、相手にタックルに入られてポイントを取られた。組み合ったり、くっついたりできたらよかった」。思い描いていた展開には持って行けなかった。しかし出場自体が危うかった中での銀メダル。ベスト16の昨年から大きく前進し、今後につながる結果を残した。決勝の後、白鳥選手は真っ先に仲間への感謝を口にした。「3カ月間練習ができなかったんですけど、できることをやってきた。部活のみんながスパーリングをやっているのを見て勉強したり、自分がいない間、部活を支えて引っ張ってきてくれたので、ここまで頑張ってくることができた」。森角裕介監督は「冬の間は全然できず(今回は)期待していなかったが、良い方向に転んでくれた。(夏へ)良いスタートが切れた。真面目な子なので、できない期間苦しい時間もあったと思うが、周りがすごく良い雰囲気でサポートしてくれた」。最終日に残った小諸の選手は白鳥選手1人だけとなったが、チームメートはギャラリーから集団で声援を送っていた。

 

ポイントになったのはこの日の初戦、執行優大選手(佐賀・鳥栖工2年)との3回戦だった。自分から差したりなどの良い形に持って行けず、「前に出てコーションでしか点を取れなかった」と話す。我慢くらべの末2‐0の判定勝ち。森角監督は「2‐0だったが、本来の白鳥の戦い方をやって勝てたので、ここまで順当に勝つことができた」。大会2週間前からようやくスパーリングに取り組めるようになり、それまでは構えの練習に取り組んでいた。白鳥選手は「今回の大会は今までより構えができるようになったので、タックルに入られても怖くなくなってきた」。飛び込んで来られるような場面でも決定的に体勢を悪くすることはなかった。

 

3回戦、組み手争いからがぶって攻める白鳥選手(赤)

 

柔道出身でレスリングを始めたばかりの1年生の間はレスリングを理解する1年でもあった。2年目、練習で取り組んできたことを試合で発揮し、自信も持てるようになった。「自分の形を安定できるように練習したい。夏の大会で勝てるように、これからまた練習を頑張りたいと思います」。価値ある銀メダルを手にしたが、ここで喜びは見せなかった。インターハイへの4カ月を全国制覇のための取り組みにする。

 

第2ピリオド八方ふさがり。2年連続ベスト16突破ならず――60㎏級小島裕紀選手(上田西2年)

 

 

小島選手は2年連続ベスト16止まりとなった。ジュニアオリンピック予選東海・北信越の60㎏級チャンピオン上野裕次郎選手(岐阜・岐南工2年)に第1ピリオドは2‐4で粘ったが、第2ピリオドに一気に10点を奪われてテクニカルフォール負けを喫した。相手について「組み手が強くて、タックルも60㎏級の中ではトップ争いができるスピードがある。がぶりも強くて、そこを気にすると構えが上ってタックルに入られる。組み手に関しては抑えられたけれど、崩しからのタックルでスピードに乗ったところでやられた」。後半は体力負け。6分間戦う覚悟はできていたが、息が切れた。「後半の最初に4点取られる前に(チャンスが)1個あったので、取っていればよかった。相手のタックルも見えて切れていたので、もう1、2個取れていれば試合の流れも変えられた」

 

組み手を探り合う小島選手(青)

 

反省は尽きない。3年生となる今はチームを引っ張る立場だ。「自分の代になっているので、もう少し勝ちたかった」と悔しさが残る。それでも評価できるところもあり、「前半は6、7割の合格は与えられる」と話した。レスリング王国・茨城県の出身ながら、修行の場を上田西に求めた。結果を出したい気持ちは人一倍。今回の選抜ももちろん優勝するつもりで臨んでいた。インターハイへ、得意なディフェンス面を生かしながら攻めの形を目指す。あとは体力。「走り込みでつけた体力をスパーリングなどでレスリングの体力に変えていきたい」。ライバルを上回れるだけの取り組みを自分に課していく。

 

 

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