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2016年6月2日(最終更新日2016年06月02日):

テニス

伊那弥生ヶ丘、女子団体北信越必ず。昨年2度の県代表決定戦。勢いに乗る強さ、押される怖さ経験――6月3日から、長野県高校総体テニス

平成28年度長野県高校総体テニスは6月3日から、南長野運動公園テニスコートで行われる。女子団体の伊那弥生ヶ丘は南信大会で優勝。県では昨年の総体で3位、新人戦は第2代表決定戦に進んだが、北信越はあと一歩で果たせなかった。南信で個人のシングルス、ダブルスも勝利して3冠を獲得した下平美里主将(3年)を中心に今回も北信越を目指して挑む。

 

 

伊那弥生ヶ丘・女子

 

大会クライマックス代表決定戦。「体じゅうがしびれてやばい」を経験

 

昨年の県総体で伊那弥生ヶ丘は3位で北信越に進出した。その3位決定戦を下平美里主将(3年)がこう振り返る。「みんなの応援がばーっと集まって、緊張していたのはあったんですけど、体じゅうがしびれて『やばい』と思った。動けるかなと思ったんですけど変わらずプレーを続けられました。ぞくぞくと全身がしびれる感じです」。その中で自分の持ち味である粘りを生かし、長いラリーを制してきた。これが総体で得た成功体験だった。

 

新チームとなって新人戦は第2代表決定戦で松本第一に2-3で敗れ、北信越、全国選抜への願いは断たれた。ゲームは3シングルス2ダブルスで展開。シングルスのうち2つがゲーム数に差をつけてリードしていた。しかしエースの下平主将が競り合った末に5-7で落とし、逆転の流れの中でチームはこの試合を落とした。「新人戦は人生で一番悔しかったです」と下平主将。「シングルス2とシングルス3が勝ってきたんですよ。私の方は長かったんですけど、最後ダブルスに懸かってしまいました。自分がとれれば勝っていた」

 

下平選手

 

伊那弥生ヶ丘はそれまで9年間みてきた宮島浩監督がこの春飯田OIDE長姫へ異動。学校のテニスコートで日没後も練習ができるように照明を5基設置するなど環境を整えてきた指導者だ。県新人戦第2代表決定戦は数面同時展開のところ下平主将のベンチに張り付いていたという。メインドローでベスト4進出を決めた試合、第2代表決定トーナメントの初戦など「試合では負けそうなところで宮島先生が(ベンチに)入ってくれて勝てたんですけど、松本第一のときは最初から入ってくれたのに私がとれなくて後悔でした。本当に悔しくて一日中ずっと泣いていました。この思いは絶対忘れたらダメだなと思いました」

 

それから練習のあり方、ミーティングのあり方を見直してきた。「今もまだまだですが、良くはなってきたと思います」と下平主将。粂野羽奈部長(3年)と2人で部を引っ張っている。「前は自分たちの姿をまねしてほしかったんですけど、やっぱりそれでは足りないからと思って口頭で呼び掛けをするようになりました」。練習を盛り上げたいという気持ちから、声が良く出るようになってきた。「今もまだ変わりつつあります」と下平主将。練習の最初と最後には全員でエール。「弥生テニス部オー!今日も練習頑張るぞ!」そして「ファイト・オー」を4回繰り返す。

 

粂野部長も「とにかくあのときは悔しくて、いまさらどうにもならないというか、もどかしい。やっぱり勝つって難しいな、と思いました」と振り返る。「あのときは1年生が勝ってくれていて、(2年生だった)先輩としてはよけい勝たなければいけないところがあった。最初リードしていて、すぐ目の前にチャンスがあったのに逃してしまったのは悔しいです」。粂野選手のダブルスはゲームカウント4-1までリードしていたが5-4へ追い上げられ、5-6へひっくり返されてそのまま押し切られた。「今思うと最初リードしていて油断があったのかなと思います。追いつかれてから流れが向こうに行ってしまった。返され始めて焦ってしまいミスもあった。向こうが流れに乗り始めてうちらが緊張し始めた」

 

粂野選手

 

それまでメインドローで1位はほとんど松商学園が抑えてきた。代表決定戦は会場の注目を集め、ある意味決勝以上に盛り上がる。乗れば勢い、押されればプレッシャー。そういうコートで戦う重圧も経験した。メンタル的にタフでなければならないと感じた。「それがあったから、いま本当に北信越に行きたくて、それを常に意識しながら冬の間やってきました。その負けを絶対忘れないように。負けたときの向こうの歓声はみんな覚えています。この前逃したものをしっかり自分たちのものにしたい。そのときメンタル的にやられたと思う。みんな同じことをしない気持ち。あとは仲間の応援がすごく力になると思います」と粂野部長。

 

宮島前監督のあとを引き継いで、現在は男女チームを田所万奈監督、大日方夕希監督の女性指導者2人でみている。「宮島先生がいなくなって不安の中やっているんですけど、応援して指導してくださる環境がありますので、私たちも勉強しながらです」と田所監督。飯田OIDE長姫に移った宮島監督から練習試合でアドバイスをもらったり、遠征に誘ってもらうこともあるという。「今は全県のチームと(練習試合を)やらせてもらっています。それがとってもありがたくて。すごく貴重な時間です」(同)。技術向上から精神的なことまで相手の良さから学んでくる機会がある。南信大会の前の週は上田地区で調整した。それに照明のあるテニスコート。宮島監督が整えてきた練習環境が残っている。

 

ジュニア出身の選手が少なく、下平主将は春富中でソフトテニス部。上伊那を突破して南信大会に進出したことがあったという。高校では陸上部に入ろうかと考えたこともあったが、テニスを選んだ。「入ったころ、2個上の先輩たちがすごく強くて、1個上の先輩は競い合い追いかける感じでした。先輩に勝ちたいという思いが強くありました」。その代にはジュニア出身の選手がいなかった。今は2年生に1人、小松鈴音選手がスポーツ少年団から赤穂中のテニス部を経て入ってきたジュニア組。「今回はシングルス2に入ると思うので、どんな相手だからと油断しないで自分のできるベストのことをやっていきたいです。ジュニアの子には昔から何回も当たっていて負けたくないと思いました」。粂野部長は「小松は球が速くてすごく攻撃的な感じです」と話す。今回は粂野部長と北原すず那選手(2年)でダブルスを組む。「すず那がつなげるのがすごくうまいので(前衛の)自分はそこをしっかり決めるように頑張っています」。北原選手は「ダブルスで入るので先に勝っておきたいなと思います」。下平主将は粘りに加えてガッツも持ち味だ。「とりあえずハングリーにボールを追いかけてチャンスが来るのを待つという感じです。ボールを捕ろうとしてよくこけちゃうんです。起き上がってボールを追ってプレーを続行します」と下平主将。昨年は総体で北信越をつかみ、新人で落とした。今回、北信越を目指したい気持ちは一層強くなっている。ライバル校のことをしっかり考えながら試合に臨む。

 

小松選手

 

北原選手

 

男子も目指す北信越。地元開催枠ベスト6へ

 

南信4位で県出場にこぎ着けた男子もジュニア経験者がいない中で成績を挙げてきた。個人のシングルスで南信5位の中村達貴選手(2年)はベスト4にはい上がった試合をこう振り返る。「先にダブルスが負けて後がない状態でそこからスイッチが入って、シングルス1で自分も負けていて、自分が勝たなきゃ」と反撃に転じた。男子団体は昨年総体、県とも南信で屈した。「県決めで負けちゃって、今まで先輩たちが切らさず県大会に行っていたのをオレたちで切らせてしまった。また伝統をつくらないといけないと思いました。ジュニア経験者がいないのでチーム力で勝つのが大事だと思います」。今回はさらに上へ行くチャンスだ。長野開催の北信越で地元枠が広がって6校出場できる。「(地区)4位上がりなので1回戦で絶対強いところと当たってしまうが、6つに入りたい」。まずは1回戦の市立長野戦に全力で挑む。中村選手は個人戦の5位で自信をつけた。「今までシングルスで勝ったことがない相手に勝って県大会に行けた。雰囲気は良くなったと思います」。練習も全員が時間より早く集まり、少しでも多く練習しようという姿勢が見えていた。

 

伊那弥生ヶ丘・男子

 

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