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2014年8月18日(最終更新日2014年08月18日):

水泳
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AFAS伊那から元気印2選手。中村翼選手(駒ヶ根東)、松澤幸祐選手(伊那)初出場――8月21日から全国中学総体水泳

平成26年度全国中学総体水泳は8月21日から3日間、高知市で行われる。AFAS伊那から男子50メートル自由形の中村翼選手(駒ヶ根東3年)と、男子200メートル自由形の松澤幸祐選手(伊那3年)の2選手が全国中学に初出場する。50メートルの中村選手は7月中旬の県総体予選で25秒33をマークし全中参加標準記録を0秒01クリア。決勝では25秒15の自己ベストを出すなど、2度標準を切る勢いと実力で初の全国を勝ち取った。決勝進出を目標に挑む。200メートル自由形の松澤選手は県総体予選で1分58秒20の県中学新記録をたたき出し、全中とジュニアオリンピックの標準記録をクリア。「ずっと切られないようなタイムを出したい」と、さらなる県中学記録の更新を目指して勝負する。

 

初の全中に挑むAFAS伊那の2選手。200メートル松澤選手と50メートル中村選手(左から)

 

「瞬間的にバーン」。天性のスプリント――50メートル自由形・中村翼選手(駒ヶ根東3年)

 

50メートル自由形の中村選手は県総体予選で25秒34の標準記録をわずか0秒01上回る25秒33をマークし、初の全中を決めた。県中前夜は10時に布団に入ったが、緊張から寝つけたのが夜中の1時過ぎだったという。「あした大丈夫かな、ちゃんと練習してきたかなとかいろいろ考えてしまいました」。それでも翌朝のメンタルコンディションは良かった。「やるぞ、という感じで良い感じに緊張していました」。後半フォームが乱れたが、勢いが上回った。レース内容以上に、欲しかった初の全国大会行きをつかんだ。「すっげーうれしかったです。今まで100分の何秒で全国に行けないことがずっとあったので」。両親からは「やっとだな」とねぎらいと祝福の言葉をもらったという。決勝ではさらに0秒18短縮させる25秒15の自己ベストをマークし、2度標準を切る高い実力を見せた。

 

昨年の県総体は50、100自由形ともに4位。全中標準記録には隔たりがあり、北信越も行けなかった。この1年は「前半は速く泳げているので、後半どれだけ落ちずに泳げるか頑張ってきました」。さまざまなペースの組み合わせで50メートルを繰り返しながら、練習の質を高く保って泳ぎを高めた。前半も昨年から1秒近く短縮し、25メートルの入りは10秒8。「飛び込んで泳ぎ始めるところで勝負が決まる」。飛び込んだ直後から速い腕の回しで全開。ストローク強化のために、水面から顔を上げた状態で泳ぐようなトレーニングもやってきた。「自分でも速いって思えるくらいのタイムで泳げている。(県中は)前半で助けられて切れたのかな」。

 

決勝進出を目指す中村選手

 

水泳は1歳のベビースイミングから。東伊那小3年から選手コースに入り、中学に上がるまではバタフライがメーンだったが、クロールの伸びが良く自由形に移った。林新一コーチは「瞬間的にバーンと使える力が、小さい時からあった」と話す。

 

全中の目標は決勝に残ること。25秒15の自己ベストは長水路の中学ランキングでは31位タイだが、大会約1週間前の練習では短水路ながら24秒11の好タイムが出たという。短水路のランキングでは全国5位に相当する。「これが全中で出ると表彰台に乗れる。このタイムさえ出てくれれば」と中村選手。3位だった北信越では全国を前に貴重な経験ができた。「県大会は長野県で誰が速いか分かる。北信越は分からないので緊張せずに泳げた。不安はなかったので気持ち的には楽でした。全国も(その部分では)ぜんぜん楽。楽しみです」。21歳になる2020年、東京五輪の出場を目標としている。今回の全国デビューはまさにその一歩。経験だけでよしとせず、果敢に結果も狙っていく。

 

中部一円武者修行。長野で前半型へ変化――200メートル自由形・松澤幸祐選手(伊那3年)

 

200メートル自由形の松澤選手は、県総体予選で1分58秒20の県中学新記録をマークし1分59秒84の全中標準、さらには1分58秒95のジュニアオリンピック標準も突破した。初の標準クリアは「泳ぎもいい感じでできて、今まででも良い方に入るレースだった。ほかの人に惑わされないで、自分のペースを守り抜くことができた」。県中後は飯田市緑ヶ丘中で行われた6泊7日の全中合宿に参加。ここではインターハイに出場する高校生も参加しており、松澤選手のあこがれで100、200メートル自由形で全国に挑んでいる久保田直輝選手(飯田高2年)もいた。「勝てないけど、頑張ってついて行きました」。高いレベルの選手と泳げただけでなく、ジョグボトル運びや練習中の声出しも積極的に行った。上の学年の選手もいる中で、気持ちの良い練習環境づくりをサポートした。

 

この春、新潟市から両親の実家がある伊那市へ。水泳は5歳のときにいた静岡県で始めた。「水が嫌いだった。シャワーとか泣きながら入っていたから、水嫌いを直すために(スイミングに)入った。慣れるのには1年かかりました」。転勤族の家庭でしかできない貴重な経験で、これまで多くのクラブで練習をしてきた。小4から2年間いた名古屋では同じクラブに同学年で、昨年2年で全中女子200メートルバタフライを制した伊藤悠乃選手(愛知淑徳3年)がいた。今年の5月にはジャパンオープンにも出場していて、松澤選手にも大きな刺激になる選手。「同じ学年で、女の子なのに速い。(全国の)プログラムを見たら最終レースのセンターコースにいたりする。そんな人と泳いでいたんだと思います」。小6から中2まで過ごした新潟では、宮浦中1年の夏に初の全国大会となるジュニアオリンピックに出場した。「名古屋のときは全国大会ってなんだ?という感じだった。5、6年で身長が伸びて、練習をしていればベストが出る感じになりました。初めて全国に行けて、新潟のクラブはプラスになりました。男子が多いクラブでリレーを組めたこともうれしかった」。たくさんのクラブで見て、感じて、学んできたこと。松澤選手にとって大きな財産となっている。

 

今年の4月から見ているAFAS伊那の林コーチは「まだ荒削りなんですけど、持久的な力は強いかなと思った。(松澤、中村両選手が)全中の目標をそれぞれが掲げているので、最低限それはクリアしてほしいかなと思う。上位8人以内に入れるタイムを設定して目標をつくっているので、それがきちっとできれば決勝に残れるという感じ」。これが大会を目前にしての見通しだ。

 

北信越総体200メートル自由形は、新潟で同じ系列のクラブだった石崎慶祐選手(新津第一2年)に敗れ2位。ラスト3、4メートルで逆転される悔しい思いをした。それでも積極的に行った結果だ。「自分でペースをつくらないといけない」。前半に対する考えが長野に来て変わった。「県大会のとき最初の100メートルを56秒で入ってまぐれかと思った」という。しかしそれが本物の力だと思えるようになってきている。「合宿で気持ち的にも強くなったし、ラスト25、50をどれだけ頑張れるか」。ランキングは19位。県総体のあとに確認した時よりも7ランク下がってしまい、決勝進出には少し消極的になってしまったが、「自らの県中記録を確実に更新して、ずっと切られないようなタイムを出したい」。上を狙って巻き返す意欲は十分だ。全中直後のジュニアオリンピック出場も決まっている。こちらは決勝進出を狙える位置にいると考えている。まずは夏の全国1戦目、全中は自分の力を出し切って目標を達成する。

 

松澤選手のトレーニング。頭上げの腕力ストローク

 

 

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